猫好きの聖地、雲林寺
山口県萩市にある栖月山雲林寺(せいげつざんうんりんじ)は猫のお寺として近年注目を集めている場所です。
新たな猫好きの聖地とも言われるようになっています。
境内の中は仏様や招き猫はもちろん本物の猫までいて猫だらけです。
海外でも話題になり最近では外国からの観光客も増えています。
雲林寺はどのようなお寺なのか
雲林寺は萩市の中でも内陸部にあります。
今までは無名なお寺でしたが猫のお寺としてメディアで紹介されるようになってから注目を集め今では萩の屈指の人気スポットです。
国内だけでなく外国からも参拝客が訪れるようになり年間1万人も訪れるようになっています。
萩の中心地からは県道11号と13号を使って30分ほどです。
県道13号沿いに進んでいくとお寺への分岐点に看板があるので迷うことなく到着できます。
雲林寺が猫寺と呼ばれるようになったのは諸説ありますが猫町(ねこのちょう)伝説がその一つです。
天樹院は長州藩の毛利輝元の夫人の菩提寺でしたが今は廃寺となり墓所だけが残っています。
そのそばは家臣の長井元房も眠っているのですが元房は猫を可愛がっており元房の死後には猫も後を追い自ら命を絶ったといわれているのです。
その後この辺りでは猫の鳴き声が夜な夜なしていたため天樹院の住職が不憫に思い供養をしました。
天樹院の末寺である雲林寺では1996年に現在の住職が受け継いでからは猫の置物を託す人が増えたことで天樹院にならって猫の魂を慰めたことで猫のお寺となったのです。
雲林寺の見どころ
雲林寺の山門への石段にはたくさんの木彫りの猫たちがいます。
これは住職の友人であるチェーンソーアーティストの作品です。
国際大会で優勝した実力者で木彫りの猫たちはチェーンソーで作られたと思えないくらい繊細に出来上がっています。
石段を登りきるとお寺の玄関がありその頭上にはびっしりと絵馬が並んでいます。
この絵馬が並んでいる様子は雲林寺の名物の一つです。
境内の中は様々な猫がいます。
招き猫はもちろんですが他にも隠れ猫がたくさんいるのでぜひ探してみましょう。
観音堂では猫たちの魂を慰めて福を招き入れる招福観音菩薩がまつられています。
本堂にたどり着くまでにもたくさんの猫がいるのでお詣りをしていきましょう。
本堂は一般公開されているので拝観時間中であれば出入りが自由です。
中にある猫みくじはお寺の中でも一番人気があります。
おみくじを猫の置物が背負っているのが可愛いと評判です。
玄関横には持ち帰り自由なお寺のパンフレットがあり多くの人が持ち帰っています。
タイミングが良いと本堂の中で住職や奥様からお茶のご接待を受けながら様々なお話を伺うことができます。